顧問のタナカカツキです
レイアウトが決まれば植栽です
作品づくりの労力は、水の入ってないこの時期にそのほとんどを費やします
植栽はもう創作の大きな山を超えた最後の仕上げのようなものです
水草素材を置くだけです
糸で流木に丁寧にモスを巻いたりする時代は終了しました
さくさくと、口笛を吹きながら素手で乗せてゆくだけです
ミスト式で、1ヶ月~2ヶ月、注水せずに管理(放置)しますから
その間にモスは流木に活着しますし、水草はソイルに根張りします
しっかり蓋をして、中の水分を逃さないようにします
ミスト期に、カビが生えるなどの報告をたまに聞くことがあります
私たちは、まだそのような経験がなく、原因は予測するしかないのですが
たとえば、有機物の染み込んだ素材、寒天培養の水草、飼育水を使用してしまったり
カビの原因、養分となるものを水槽内に持ち込まないこと
そしてあまり成長の遅い水草は使わないことだと思います
水草を最初から多めに入れておくのも対策としてはありだと思います
同じ湿地空間ではカビと水草は拮抗状態にあり、また、乾燥すると菌は生存危機を感じ
胞子を撒き散らし増殖するみたいなので、湿度はしっかりキープしましょう
ソイルを盛った上部は乾燥しやすいので霧吹きなどで対応するとよいでしょう
まだ植栽していない部分もありますが
とりあえず、これにて、いったん時の流れに身を任せます
ミスト式育成で、使用した水草はニューラージパールグラスとウィービングモスです
この草の特徴は育成が難しくないというのと
繁殖してくると、垂れるように展開してゆくのが気に入って、ここ何年かの定番です
垂れる、滴る造形は水景に高温多湿なエッセンスの演出にバツグンの効果を発揮します
水中感をうるさく言う審査員さん対策でもあります
暗がりと滴る表現は、非常に湿度の高い絵を作ることができるのです
次回は時間経過とともに水草がどのように展開してゆくかご覧いただきます
ではまた~