顧問のタナカカツキです。
前回の続きです。
有茎草をピンセットで植栽してゆきます。
後景には、赤い水草を織り交ぜて単調になりがちな色彩に華を添えます。
メインになる水草はミクロソリウムトライデント
この素材で、水の中の動き、水流を表現します。
この作品のメインとなる造形要素です。
世界中のどの作品よりも水流が表現された作品となれば
審査員の目に止まらないわけはない!ですよね。
育成しつつ、ストックしておいたものを
手づかみでごっそり
作品水槽へ、移植します。
ドーン!一発で群生感!
使用する水草素材をバンバン投げ入れ
水草の配置を描きこんだスケッチを元に、植栽作業。
さらに、1ヶ月ほどが経過。
スケッチと見比べながら、下草や後景草のトリミングを何度か繰り返し
群生を作ってゆきます。
水草の成長を待ちながら
さらに細かい部分を作り込んでゆきます。
細流の表現には、コットンを使用します。
下草にハサミで切込みを入れ、川の流れをイメージしてコットンを
詰め込んでゆきます。
なんとも地味な作業!
試験管に砂を入れて、コットンの上に落としてゆく作業
あーーー地味!
細流を作るやり方なんて、どこにも載ってません。
顧問が独自で開発しました。孤独な一人遊びの世界です。
不自然にならないように、筆を使って砂と水草の境界をなじませてゆきます。
昔は、この筆でアクリル画なんてものを布キャンバスに正当に描いてました。
現在、絵の具はすべて生きた水草になりました。
さて、最前景も砂を使用します。
試験管方式でパラパラ。
砂はADAのラプラタサンドを使用しました。
正面から、確認
水槽の手前で作画して、また離れては正面で確認しての繰り返し。
何度も水槽前を往復して確認を繰り返します。
地味な作業はつづく。