一度にやろうとすることからの卒業

顧問のタナカカツキです。

 

 

 

 

コンテスト向けの作品をつくるにあたって
一番心がけていることは
少しづつ毎日やるということです。

 

一度にやろうとすると
それなりの時間の確保も大変だし
どうしても疲れてきてしまうので
注意散漫になり、造作が甘くなります。
結果、水槽を傷つけたり怪我をしてしまいます。

 

 

 

 

そして一番の問題が
がんばっているのに〆切りに間に合わなくなるという問題

 

昔はこのループにはまり、撮影間際になって
焦って、ガラスパイプを割ってしまったり
接着した石が崩壊したり
一度にやろうとすると
知らず知らず作業が雑になっているんですよね。

 

 

 

 

「時間ができたとき、やれるときにやる!」という気持ちでいると
ついつい先送りにしてしまいます。

 

苔だらけになったり
せっかくの水槽の楽しみが億劫になってきたりもします。

 

 

 

 

「やれるときにやる!」ではなく
「少しだけ毎日やる!」
少しだけなら毎日できるし、結果、丁寧な作業につながる。
毎日15分から〜20分程度
決まった時間に水槽の前に立つことにしました。

 

5分でやめちゃうときもあれば、
やりだしたらとまらなくなって30分以上やってしまう
こともありますが、やり続けないように
作業の途中でもやめるようにしました。

 

 

 

 

この途中でもやめるというのが
昔はなかなかできなかったんですね。
作業していると、興奮してきて
なんだか気持ちいいフロー状態に入っていく。

 

夢中になって、集中して
それが楽しいのだけど、そんな状態に心を奪われると
客観性を失い、疲れもたまる。
自覚がないまま鈍った頭や手先で続けちゃう。
時間を浪費して、他の案件ができなくなって
次はマンガの仕事の〆切りに間に合わなくなる(笑)

 

 

 

 

「少しづつやる、でも毎日やる。途中でもやめる」ということが
できるようになって、コンテストに余裕を持って出品できるようになりました。
そうなれば、よりいっそう水草水槽を楽しむことができるように
なりました。

 

このことは、日常生活でも大いに役に立ちます。
俗に言う「習慣化」というやつですね。

 

 

 

 

決められた時間に少しだけやる。そして毎日。
執筆作業も、部屋の掃除も、筋トレやストレッチも
やるのがあたりあえのクセ化できれば
成果となって現れやすくなる。
それだから、ますます楽しいのループ

 

毎年、コンテストに出品できるようにするための
水草レイアウトスキルの根幹は生活習慣にあったということでした。
この事実、もっと昔っから知りたかった。
アクア専門誌に書いてないんだもん…

 

 

 

 

そんな内容の(地味だぜ!)マンガも描きました。
『今日はそんな日』タナカカツキ著
水草水槽の話もちょこっとだけ出てきます。

 

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どうぞ、よろしくお願いいたします