CAJ対談2020 細田孝志 前編

顧問のタナカカツキです。

 

毎年恒例となりましたCAJ対談をお送りいたします。
「世界水草レイアウトコンテスト」(通称、レイコン)2020年度の発表が終わり
結果、トップ10に日本人ががいないという大惨事、そして、あの噂の男モルタルのタカさんが日本人ではトップとなり、大変ゆかいな2020年度のコンテストでした

 

ちなみに、日本人ランク1位、モルタルのタカ、2位は顧問の私、3位はワタクシエリさん、と、日本人上位3人がCAJのメンバーということになりました。
がんばってるぞ、CAJ〜〜!

 

というわけでございまして、今回はその日本人トップのモルタルのタカこと、細田さんをお招きしての対談記事となります。

 

タカさんもサウナが大好きということで横浜のスカイスパに起こしいただきました。

 

 

タナカカツキ(以下、顧問)「ではご紹介いたします。
世界ランク11位、日本人ランクでは1位を獲得したモルタルのタカさんです」

モルタルのタカ(以下、タカ)「ほんと、ごめんなさい、みなさま(笑)」

顧問「本日は、サウナの話ではなく水草の話なんですが
あらためまして、このたび、国内ランク1位おめでとうございます

タカ「ありがとうございます」

顧問「これはなにがめでたいかというと、まず前回の成績、タカさんの口からおっしゃってください!」

タカ「前回が、368位 前々回206位」

顧問「その前は?」

タカ「それはね、もうシークレット」

顧問「1331位でした(笑)」

タカ「はい、初参加で、期待しながら封筒あけたら1331位でした(笑)」

 

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顧問「過去作品のことも、のちほどお聞きしたいと思います
まあ、今回の作品ですが、なにせタカさんのところは水質が悪環境だったですよね、地域的に千葉県よりひどいですか?」

タカ「とにかくね、硬度が異常に高くてカチオン通した時点で140ppmとか……」

顧問「イオン交換してもそれくらい硬いんですか……」

タカ「龍王石だけのレイアウトなんで、だいたい200オーバー、ひどいとき240。とりあえず、できることからやろうと思って、イオン交換樹脂ソフナイザーかなと思ったんですが追いつかない。モノタロウで3キロくらい買って、それだけの別フィルターで、リバース6.8も入れて、別で濾過もして、ドロップチェッカーで見る限り、あんまりCO2が溶けてないんですよね。やっぱり草の育ちが良くない」

 

 

顧問「そりゃ、大変だ」

タカ「最初、ミスト式で起ち上げたときは、シャキシャキのニューラージもタレタレに育っていたのが、注水して有茎草いれてやりだしたら、どんどん……」

顧問「へたってきて……」

タカ「これはいかん!と思って、様々な工夫をしたんですけど、どうにもならなくて……最終的にたどり着いたのがミネラルウォーター(笑)」

 

 

顧問「箱買い!業者か!ってくらいのペットボトル
アラブのやり方!アラブ式(笑)」

タカ「ディスカウントショップで買って、車に積んで、それをまた水槽のある2階まで運ぶのが……」

顧問「それは、えげつない!」

タカ「ぼくは何をしてるんだと(笑)」

顧問「あきらめろ!(笑)」

タカ「半分くらい、ミネラルウォーターで換水するんですけど、3日ももたないんですよね。重いペットボトルの箱を1階から2階へ何度も往復して運んで。最初はがまんしてやったけど、最終的に気が狂いそうになって、それでもうダメだと……」

顧問「喉も乾くし(笑)」

タカ「それはちょうどうまいぐあいにペットボトルのミネラルウォーターが!(笑)」

顧問「たまに飲んで」

タカ「それはたまに飲んで」

顧問「(笑)」

タカ「はたから見たら、あいつ何しとんねんっていう(笑)。でも結局ダメだったんです。自分なりに考えたら、草がダメになりだして悪くなってから、いくらやってもあかんのちゃうかなと思って。悪くなる前に最初っから、次やるんやったら最初からやらんとと思います。あと、もうひとつ思ったのが、僕今回、石、割りまくったんですよ」

顧問「割ってくっつけて、割ってくっつけて」

タカ「だから、全部そこから水の硬度を上げる成分が石から溶け出てた……」

顧問「割った石の新しく剥きでた断面からですね」

 

タカ「何回も使いまわしてる石からだと、こうはならなかったと思います。
割ってから酸処理すればまだましやったかもしれないですけど、それが今回の敗因やったと思います」

顧問「水草の話が1ミリも出てこないですね(笑)」

タカ「もう、それだけで、疲れ切ってもう……」

顧問「レイアウト自体はすぐに決まったんですか?」

タカ「去年、新潟のネイチャーアクアリウムパーティーいって、そのついでにアクアショップ ユウハっていうショップに友達につれていってもろて、そこで見つけた石が、今回の石なんです。帰りの飛行機で、背中にその石を積みながらレイアウトのイメージも機内で浮かんで、これでいったらおもしろいんじゃないかと!」

 

顧問「素材は出会いですからね」

タカ「そうですね。だいたいぼくいつも、レイアウトのイメージは素材からはいるんで」

顧問「なるほど、そう言う割には、モルタルでイチから作る(笑)」

タカ「(笑)」

顧問「それはのちほどお聞きしますが、もどりますけど、今回の作品はずいぶんと仕上がるのは早かったですね」

タカ「あれ以上、ほっといたら、水草どんどん悪くなるので
はやめに切り上げて、完成まで行きました」

顧問「今回の成績は想像してましたか?」

タカ「いや、してるわけないじゃないですか!正直、120位〜127位、そのくらい、ギリギリ……」

顧問「カタログの黒ページ(127位以内)に掲載されればいいなあと」

タカ「はい。それで、生配信の審査発表会、観てたんですよ、リアルタイムで。80位くらいが発表されたあとは、(もう自分の作品は)ないと思いました。あとは、友達が50位で出てきたり、おおすごいなあ〜と。30位、20位になった時点ではもうすごいなあ〜っていう目線でしかみてなかったです

顧問「もう、他人事(笑)」

タカ「はい、もう他人事、普通に楽しんで観てました(笑)そして、ナンバーイレブンとか言って、観たら、なんか観たことある……」

 

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顧問「自分の作品が(笑)」

タカ「そんなん、想像もしてなかったですね。嬉しかったですね。
でも、いや、申し訳ない、もっともっとすごい人がいっぱいいるのにね」

顧問「どこが評価されたと思われます?

タカ「やっぱり斬新さ……かな、これぼくの考え方かもしれないですけど、世界の審査は上位の作品しか見れないじゃないですか、その土俵にあがるまでが大変で、印象で振り分けられるっていうのが」

顧問「そうですね」

タカ「小さい画像で印象を残すような、パット見たときに印象を残すような。それがうまいことはまったんかな〜って思いますけど、まあまあ、実力ではないという(笑)」

顧問「実力だったのか、来年の順位できまりますよね(笑)」

タカ「そうですね、次はモルタルで洞窟作りますわ(笑)」

顧問「で、モルタルの話も出てきたんでそのお話を」

タカ「もともとぼくは鉄道オタクで、鉄道イコール9ミリゲージっていうて電車の模型があるんですけど実際動かすやつ、それのジオラマを作ってたんです」

顧問「それは、大人になってからですか?」

タカ「子供の頃から好きだったんですけどお金がないから一両で走らせてたんですけど。おとなになって経済的に余裕ができて大人買いして、事務所の半分、コンパネ、バーンと置いて。その世界、情景をつくるってことが一番好きで。それがアクアリウムの方へ」

 

 

顧問「最初はどこで、レイアウト水槽の世界を知ったんですか?」

タカ「それは、近所のホームセンターの中のペットショップにあったレイアウト水槽です。それがね、すごいかっこよかったんです」

顧問「お店の人ががんばってたんですね」

タカ「そうなんです。そのお店の人がすごいセンスが良くて。ただ、ADA特約店じゃなかったんですよね」

顧問「そうなんですね」

タカ「それから、どんどん、そのお店の人と仲良くなって、こんなんあるよって、見せてもらたのがADAのカタログで、2015年くらいかな。最初にぐっと来たのが、ADAのテラリウム

顧問「電車走らせたくなりますよね(笑)」

タカ「かっこいい!って思って、霧発生装置みたいなものもあって」

顧問「ジオラマ要素、ありますもんね」

タカ「そのうち、その仲良くなったお店の人がADAの特約店に勤めるようになって、そこから、ADAの世界へどんどんと。こんな世界があるんかーって思って、これはちょっとやってみたいな〜って

顧問「ああ、なるほど。そんな入り方だったんですね」

 

 

 

 

後編に続きます。

CAJ対談2020 細田孝志  後編
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