CAJ対談2020 細田孝志  後編

顧問のタナカカツキです。

 

 

 

 

前回のつづき、後編です。

CAJ対談2020 細田孝志 前編
顧問のタナカカツキです。 毎年恒例となりましたCAJ対談をお送りいたします。 「世界水草レイアウトコンテスト」(通称、レイコン)2020年度の発表が終わり 結果、トップ10に日本人ががいないという大惨事、そして、あの噂の男モルタル...

 

 

 

顧問「最初に買った水槽は?」

タカ「ADAを知ってからは、いきなり120㌢いきましたね」

顧問「いくんなら(笑)」

タカ「はい。いくんならいこうかって、照明もRGB」

顧問「リリースされて間もないソーラーRGB!」

タカ「それで水槽がどんどん増えていくんですよね、水草ストック用の。60㌢でも、ちょっとレイアウトしたいなって思うし、90㌢水槽を誰かから貰ったりして、もう水槽だらけになって」

顧問「水槽は自宅にあるんですか?」

タカ「会社にあるんですよね。2階が会社の事務所になってるんで」

顧問「そっかー事務所でやってるんですね。コンテストの存在を知ったのはいつなんですか?」

タカ「それは、ADAのカタログみたとき、ほぼ同時に。こんな世界あるんか〜って、タナカカツキって誰や!言うて(笑)、それからなんかブログみたらCAJってなんや?って(笑)。よし!CAJを倒すぞ!ってぼくもブログに書いて(笑)、でも実際、知りたいこともいっぱいあって、みんなどんなふうにしているのか。お互いのレイアウトについて意見言ったり、切磋琢磨してんのかな〜とか。ぼくもひとりで限界を感じてたし、やっぱり、意見を交換できる仲間がほしいなあって」

顧問「水草のシェアとかね」

タカ「そうそう、素材にしてもね、意見もきけるし」

顧問「最初のコンテストに応募したときの話がききたいんですが、まずは何を考えました?」

タカ「まずは、よし、誰もみたことのない水槽をつくってやろうと!

顧問「天野尚イズムですね!」

タカ「これまでの受賞者のカタログをず〜〜っと見てたら、みんな同じようなレイアウトに見えて、そんなときに、カツキさんのブログかなんか見たときに、衝撃的なことが書いてあって。〜白砂敷いて〜三角構図だとか、こんなんありきたりだ〜みたいなことを書いてた記事があって(笑)」

顧問「はいはい、ありましたね、えらそーなこと書いてるやつ(笑)」

タカ「そうやわ〜ぼくも、そう思う!って。とにかく、今までみたことのないものをっていう心構えで、とはいえ、引き出しその頃まだないですから、ネットで絶景の画像を検索したり、たどりついたのが、なんやら洞窟の画像で。こんなレイアウト見たこと無いなって思って。でも、その時点で水草のこと頭から飛んでて(笑)」

顧問「なんなら、Nゲージの世界(笑)

タカ「そうそう、トンネルがある!って(笑)。ぼくの中ではそうかもしれない。その景色をベースに水草も施してみたんだけども、うまくいくわけでもないし」

顧問「素材はモルタルですからね」

 

 

タカ「モルタルの色も、何回も塗り直して、質感でてきたな〜とか思って。ようやく仕上がりかけたときに、ショップの人にアドバイスもらって。もう少し右上に緑の植栽スペースあったほうがいいよって言われて、はつり機でモルタルをはつったんです。ダダダダダ!って」

顧問「はつったんや!水槽の入ったモルタルを!(笑)

タカ「ダダダダダ!ってはつってたら、ガラス水槽がバーーン!って」

顧問「あぶない!(笑)」

タカ「うわ〜〜やってしもた〜〜〜!水槽もはつっちゃった〜〜〜!(笑)

タカ「60㌢水槽のときも流木をギッチギチい入れてたんです。目一杯いれてたんです。浮き上がらへんし、ちょうどええわって。水入れたとたん、木が膨張して水槽ごとバーーーン!って

顧問「あぶねーー!(笑)」

タカ「木って膨張するんや思って」

顧問「レイアウト以前の話ですね(笑)」

タカ「それでそのモルタルの作品を完成させました。で、応募した!これ、いけんちゃうか〜って」

顧問「革新的な作品ですからね

タカ「口では、ダメですわ〜と言いながらも、心では、いきなり上位きたらどうしよ〜って。毎日郵便受けチェックして」

顧問「コンテスト通知結果の封筒が来た!」

タカ「ドキドキしながらハサミ入れて……そしたら!」

顧問「1331位!何度も目をこすってみても!

タカ「1331位……。もうね、嫁にも豪語してたし、娘にも、パパ今回すごいでって言うてたし。結果伝えたら娘は指差して笑うし、嫁には無言で寄ってきてハグされるし。もうね、結果は最悪でした。でもね、今考えれば当たり前ですわ。水草のこと何も考えてなかったですからね。当然です」

顧問「水草レイアウトコンテストですから(笑)」

タカ「はい(笑)でも、全体のレイアウト自体は悪いと思ってないんです。かっこいいと思ってる。だからいま作るんだと、石や流木、自然素材を使いますけど、そのときは、モルタル使うほうがめっちゃええもんできる!って思ってましたし、もともと左官もやってたしジオラマで壁もつくってたし」

顧問「実際に、まだ一般的にはやられてないアプローチってだけで可能性は十分あるし、今は想像できないけど、主流になることだってあるかもしれない」

タカ「そうですね」

顧問「水草のことも生体のことも考えた上で、モルタル施工ってのは、今後、レイアウト技法を広げる意味では面白いチャレンジだと思いますけどね。そういう意味で、3年前、ぼくらはこの作品を最初に見たとき、ほんとにびっくりしたんです。創造性という意味では確実に他を抜きん出てますし、水槽内の画力に関しては実力者であることは全体のレイアウトを見ればガッツリ伝わってきますからね

タカ「最初はたとえば、石と石の接着にモルタルを使うとか、どうしても無理な形で接着をしなければいけないときにモルタルで固めるとかで、やっぱりモルタルだけではだめですね。そこに岩の質感を塗装しないといけないですから」

顧問「まあ、実際、気づいてないだけで擬岩の作品もあるかもしれませんし、そういうジオラマ的人工素材のアプローチは、嫌悪感抱く人も少なくないと思いますが、価値ある新しい試みですよね

 

 

顧問「では、モルタルの作品が1331位、次の作品が206位だったわけですが、この作品はどんなこと考えながら作ったんですか?」

タカ「それはもう、モルタルを使わない(笑)

顧問「自然素材でいくと(笑)

 

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タカ「龍王石を使って、石と石の間にプレミアムモスを埋め込んで、うまく活着しなかったけど、結果、202位は大飛躍でした」

顧問「レイアウトの腕前、というか方向は間違ってはいないと」

タカ「そうですね、それでもやっぱり黒ページに載りたい(127位以内)、夢ですよね。それはもうぼくの目標で」

顧問「で、次に出した2019年の作品が」

タカ「368位!」

顧問「順位落ちた!(笑)

 


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顧問「もう、やめようかと思ったことは?」

タカ「ありますよ」

顧問「あるんですね?(笑)」

タカ「それはもう今回、住んでる地域の水質もあれですし、ましてや水の硬度を上げる龍王石が好きやし、もうあかんって」

顧問「でも、いい結果残せましたし、来年のはもう作ってるんですか?」

タカ「はい、また懲りずに石組みで(笑)」

顧問「自然素材を使って(笑)」

タカ「でも、まだ悩んでますけどね、斬新さが足らんかなあって。でも斬新さを求めると、ありえない造形になりすぎるんで、このありえない世界を作り込んでゆくのがいいのか、ネイチャーアクアリウム的な要素に寄っていったほうがいいのか。ありえない世界のほうが自分の好みなので、でも一歩間違えばコケるし、周りからも来年期待してるとか言われるし」

顧問「ノイローゼ!(笑) 個人的には、またゴリゴリのモルタルの作品を期待してます。レイアウト技法を押し広げるような」

タカ「みんなに夢を与えられるようなものを作りたいです」

顧問「楽しみにしてます。それでは、本日はありがとうございました」

タカ「ありがとうございましした」

 

 

 

モルタルのタカさんの作品はこちらでご覧いただけます。

細田孝志 | cajdesign