世界ランク3位の水草水槽の作り方 その3

顧問のタナカカツキです。

 

 

 

 

前回からのつづき、骨組みです。

 

さて、ここからの工程は水草を植栽するための土の大地を作ってゆきます。

 

 

 

 

水槽後方に設けたソイルポケットに

 

ソイルをザクザク流し入れます。

 

 

 

 

おおよそ、8リットルのソイルを2袋分くらいでしょか

 

ガシガシ入れてゆきます。

 

 

 

 

固形の養分も入れてみます。

 

ソイル自体に養分は含まれておりますが
何ヶ月も維持しようと思ってますので施肥してみました。

 

 

 

 

その上から、再びソイルを敷き詰めてゆきます。

 

ソイルの匂いがまた良いんですよね。

 

 

 

 

後方だけでなく、全体的にソイルを投入

 

 

 

 

 

 

こんなかんじ

 

2袋じゃ足りなくなって、4リットルほど追加したかもしれません。

 

 

 

 

水槽側面からのアングル

 

奥行き半分以上に有茎草の植栽スペースを確保しております。

 

 

 

 

正面からのアングル

 

ガラス面のホワイトの下絵がジャマになってきた。

 

 

 

 

水槽下方にも、お掃除ブラシなどが届くよう

 

ブラシを通す隙間を設けております。

 

 

 

 

この部分ね↓

 

 

 

 

 

左右どちらにも。

 

ブラシを通しやすいように、流木との間を空けております。

 

 

 

 

構図の確認

 

同じような三角の相似形を多用しております。
それにより、造形のテーマがはっきりと表出します。

 

 

 

 

ソイルが入ったら、さらに細かい流木破片の造作。

 

 

 

 

 

小さな破片を組み合わせて

 

 

 

 

 

大きな流れを作ってゆく

 

 

 

 

 

水槽背面から

 

 

水槽底には新鮮な水が流れ、酸素の確保です。

 

 

 

 

正面からのアングル
ガラス面を拭き、スッキリ見やすくなった。

 

 

写真だと炭のようみ見える部分(影の演出)、石の表面は池用のインクで黒塗装してます。
石はマテリアル多種のものを組み合わせているので統一感を出せず、色調を整美して
嘘の影を描いています。
自然素材に色を塗るというズルをしてます。
塗った塗料は金ブラシでゴシゴシ擦ると取れます。

 

 

 

 

さて、ご覧のとおり、見せかけのズルい方法も交えながら
創作の過程をお届けしておりますが、いずれにせよ
作品づくりとは、一つひとつの繊細な作業を日々積み重ねていく営みです。
そのためには、まとまった時間の確保創作意欲を長く保ち続ける力も欠かせません。

もし週末にまとめて一気に作業したり、気分がノったときだけ手を入れたりしていると
気づけば時間が足りなくなり、焦りの中での制作となってしまいます。
そうなれば、本来は楽しみであるはずの水槽づくりが
やがてはストレスの原因となり、出品すら叶わない——そんな事態にもなりかねません。

だからこそ、ヤル気に頼らず毎日少しずつ手を加えていくことが大切だと考えます。
習慣として淡々と向き合い、心に余計な負担をかけないようにする。
楽しいことをずっと楽しいままにしておく。
これは水槽づくりとは別のもうひとつの大切な創作スキル。

世界水草レイアウトコンテストは、水草の美しさだけを競う場ではないのですよね。
周到な準備を重ね、いかに計画的に実行できたか。その点においては
水槽の管理と同じくらい——いや、それ以上に自己管理の力が
問われるコンテストなのだと、顧問は考えています。
頭ではわかっているけど……顧問も同じく、なかなかそのあたりがうまくいかない
葛藤と、試行錯誤がありました。

そんな日々の管理術を綴った本があります。ちょうどあります!
『今日はそんな日』、そして続編の『今日もまたそんな日』というマンガです。

 

 

 

 

 

完全な宣伝でした!

 

 

メイキングはつづきます。