その昔
油絵をやろうとしたことがあって
必要な画材道具を調べてたら、それらがいちいち高価で
部屋がオイル臭くなるとか、乾くまで時間かかるるとか
なんかそんな理由で、あきらめてしまいました
日本画をやってみようと思って
調べてみたら、絵の具は顔料と膠(にかわ)を混ぜあわせてって…、膠って何?
水張り、絵皿や筆洗が陶磁器だったりして、ドーサ液、ドーサ?
これも絵を描きはじめる準備で疲れてしまいそうで、あきらめてしまいました
コンピューターグラフィックスをやろうと思って(1993年頃)
調べたら、高価すぎるし、未知すぎるし、選択範囲がアリの行列みたいになるし
フォルダの中にフォルダがあってその中にもフォルダ…マトリョーシカか!
でも、これはあきらめられませんでした
はじめてローンを組み
ソフトは英語、説明書も英語だったけど、辞書で訳しながら
長い時間をかけて習得しました
ものすごーく楽しかったー
そして5年前、水景画をやりたいと思って
調べたら、高価すぎるし、未知すぎるし、水槽の中で生態系を作るって、なにそれ!
バクテリア、はぁ?、石が売ってる、二酸化炭素が売ってる…
油絵や、日本画に比べれば、必要な道具を揃えるだけでも大変なのに
これも、あきらめられず今なお私を夢中にさせます
あきらめたもの、あきらめられなかったもの
その違いはなんだったんだろう…
出会ったタイミングとか、環境とか、そんときの心情とかいろんな理由があったんだろーけど
やっぱり「新しい表現」だったからですかね
目新しさって、一時のもので、そんなものに囚われるのはよくないことかもしれないけど
未知すぎる分野ゆえ、失敗したり、わからなくて知りたがってる多くの仲間がいたりします
なにより、まだ見たことのない表現にワクワクします
自然素材で水の中に絵を描く、毎日表情を変える生きた絵画
それらの世界コンテストがあります
今年は世界64の国と地域から2,320作品の参加があったと発表されました
世界と競い、表現を高められる機会が、この分野には用意されています
次回はこのコンテストのことを書きます