前回のつづきです
上手くなるためには、とにかくマネをするのがいいと思う
絵画は個性であって、いかに人のやってない自分にしかできない表現をするかが重要!とか
そんな意気込みで水景画に取り組むとえらい目にあいます
↑やり始めた当時、植栽した水草の量が少なすぎて一瞬でコケだらけ~~
生きた絵を描くためには水草をレイアウトするだけでなく自然科学的な知識や経験が必要
まずは練習問題をたくさんこなして、素材となる水草を上手く育てる
植物が育つ美しい水をつくる技術を習得せねばなりません
うまい人のマネをして、同じ構図で作ってみる、同じ種類の水草、同じ種類の魚を使ってみる
それら経験を通して、目には見えないバクテリアや養分、水の状態を
感覚的に(あるいは数値で計測し)理解してゆきます
とにかく、制作には時間がかかりますから気長につきあっていくしかありません
が、水草や魚の美しさ、光合成の気泡、部屋に緑がある日々の喜びは、なかなか得難~いものです
技術を習得するために
ぜひとも、世界コンテスト(通称レイコン)に参加してほしいものです そして、上位ランクをめざして
ほしいー
上位ランクになるためには、何をどうすればいいのか
上位ランクの傾向を見つけることで、どこをどうマネすればいいのかわかります
くりかえしますが、上手くなるためには、とにかくマネをする
(どのみち、そっくり同じような作品を作ろうと思っても、ほんとに同じ自然素材はないし同じように
育つわけではない~ん)
マネをするポイント
上位ランクの作品に共通するエッセンスは
パノラマサイズの水槽、遠近感、小さい葉の水草の使用、消失点の高さ(奥にいくにしたがって盛り土をする)、上方逆三角形の空きスペース、両サイドの映り込みによる景の拡がり、明るい背景色、きれいに整えられた前面の砂やソイル、小さい魚の群れ、トリミングされ整えられた群生感のある有茎草、しっかりと大きなスペースで設けられた黒(影)の部分
それらがちゃんと出来ていれば100位以内
印象に残る造形テーマ、配色、ダイナミックな構図、細かすぎる作り込み、魚とレイアウトの親和性など
それらクリアでプレート圏内(27位以内)
さらに特徴ある造形テーマ、隅から隅まであきれるほどの作り込み、素材の新しい使用法の提案
魚を活かした水草の種類とレイアウト、ステキすぎる配色で醸し出す情感など
それらクリアでシングルランク!
↑2013年度世界2位の深田さんの、まだ骨組み状態の作品
この時点ですでに、細部にわたる作り込み、しっかりと出た黒(影)、ダイナミックで大胆な密と疎の関係、一度見たら忘れられないえげつない印象。このこわごわとした状態と裏腹な明るく爽やかな水草と魚の選択により、「恐」と「爽」の引き裂きあいを起こし、心に染み入る独特な情感を溢れ出させる
世界トップクラスの水景はここまで考え抜かれている
それを考えてないかのように飄々と出品して、ヘラヘラと朗らかに賞金をポケットにイン!
かっちょえーーーー!チクショー!バーカバーカ!
シングルにランクインし、壇上に国旗をあげることができれば、そこから、はじめて人マネではなく
自分の描きたい絵を描けるようになる
おおよそ、そこまでやってれば自然科学的知識や経験でもって自在に自然素材を扱えるようになってるんじゃないかなーって思います
真面目~~~~~~!
腕を磨くにはもってこいのコンテストです
そんな力がつけば、今度はコンテストで上位を狙う
必要はありません
必要はありません
コンテストを引っ掻き回すような、奇想でえげつない斬新な票が真っ二つな作品を
ねじ込んでください!(後へ続く者達のために)
2013年世界2位、2014年世界5位のTAUの深田さん
世界2位を3回獲ってる小野さん
ASNの菅野さん、2014年世界3位の築地さん
2015年はとんでもない作品の出品で世界を驚かせてくださいね
目の覚めるような、レイアウト概念を拡張もしくは崩壊するような
失格ギリギリの信じられないやつをおねがいします!
あなたたちはもう上位を狙う必要はありません
たいへん迷惑をしています!
名指し、失礼いたしました
2015年は全員参加だよー!