こんにちは、部長のマックスです
前回その3までは図案から
ハードスケープ(水槽内の岩や流木などを配置して作品の骨格を作ること)を制作する
ところまでを書いてきました
メイキング記事その4では
基本的な骨格を作り上げたあとの
ソイルを投入しながらの仕上げについて書いていきます
ハードスケープは水槽作品の基礎となる重要な要素だと思っています
制作の時には視覚的な美しさはもとより
次の点に注意しながら作成しています
- 適切な水の濾過
- 水草への十分な光量確保
- メンテナンスのしやすさ
- 健全な生態系の維持
これらの要素を常に意識しながら、バランスの取れたハードスケープを目指しています
メインの骨格が完成したら
小粒の溶岩石で素材の隙間を埋めて
さらに水中パテで固定
(溶岩石の間にある白いガムのようなものが水中パテです)
この水中パテは
ハードスケープの見えない部分での石の固定役として
毎年活用している材料です
⚠️ 水中での使用に特化したパテなので耐水性が高く
リセットの時にも取り除くのが大変なくらい🔨しっかりとくっついてます
接着力の高さと引き換えにパテの跡が残る時があるので注意ください
😓😓😓
隙間に綿を
詰めて しっかりと固定したら
ここから、ソイルを投入していきますが
ソイルは一気にいれずに
ハードスケープにソイルが漏れる箇所がないかチェックしながら
漏れる箇所があったら綿で穴を塞ぎながら🚧👀 慎重に進めていきます
今回使用したソイルはGEXの水草一番サンド
水草もしっかりと育つし
ネットや量販店🏪でいつでも手に入るのが魅力です
プラスチックケースの上に
嵩上げ(ソイル節約)とバクテリアの定着を促す目的で
園芸用の袋入りの軽石を積みながら
中景をレイアウトしていきます
作品としての一体感を維持したいので
中景も前景と同様
流木(暗)と木化石(明)のツートンカラーの組合せを意識(ルールを守る)
奥行を表現していきたいので
前景からの連続性を守りつつ
前景よりもラインを細くして
奥に行くに従って
印象が弱くなるようレイアウトしていきます
後景も同様に
ソイルを足してレイアウトしていきます
急こう配をソイルだけで再現しようとすると
ソイルが崩れてきてしまうのですが
後景として配置した流木と木化石が堰の役目を果たすことによって
この角度を維持しています
水槽から距離をとって
全体の印象を確認していきます
🔍細部のディテールアップ
全体のバランスを確認した時に
前景左の質感がのっぺりとしていて面白味を感じられなかったので
全体の印象をそこなわず
質感のディテールをアップするために
前景の見せ場を細かくデザインする時にに使った
漂白流木の小片を
木化石に
流木の小片をくっつけていきました
💦 この作業は地味に大変でしたが
細部へのこだわりが全体の印象を大きく変えることを実感しました。
斜めからアングル
最後に底面にソイルを敷いて
ハードスケープの仕上げ
完了!🎉
次回は、植栽からミスト管理について書いていきます