世界ランク8位の水草水槽のつくり方 ステップ2

顧問のタナカカツキです。

 

 

 

 

前回からのつづきです。

 

 

 

流木と石を使って、組んでゆきます。

 

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「見える素材」と、「隠れてしまう素材」があります。
「見える素材」は質感を揃えます。

 

 

 

 

ものすごい傾斜で組んでゆきますので
底上げ用にレンガ(水質変化をしないもの)を使用される方もおられます。

 

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素材を置いては眺め、置いては眺めを猿のようにくりかえします。

 

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結構、体力を使います。
翌日筋肉痛だったりします。
腰を痛めたりもするので、一日の作業量はほどほどに。

 

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だんだん、良いのか悪いのかわかんなくなってきました。
そんなときは、何日かインターバルを置いて再開します。

 

 

 

このような行程に一番多くの時間をかけます
熟練者になれば、素材をザクザク置いて、その日のうちに完成!
なんてこともあるかもしれませんが
修練者は粘り強く持久戦。

 

 

 

素材はトップからの光に対して
素材にしっかりとした影がでるように配置します。
画面にメリハリが出て、レイアウトの意図が伝わりやすくなります。

 

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白黒画像で確認します。
良い形の影ができているか。

 

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水草が植栽されていなくても、この段階でおおよその順位が予測できます。
(それが、現在のコンテストの傾向)

 

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3位くらいかな~ と
この段階でうぬぼれがはじまっておりました。

 

 

 

 

上からのアングル これだけたくさん材料が入ってても
見える部分は一部分です。

 

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流木は、あとで、モスを巻くので
すぐに取り外しできるように組んでおきます
同じ位置に戻せるように、写真で記録しておくことも忘れずに

 

 

 

 

流木は一昨年前の作品で使用したものです
同じ素材を使っても、同じレイアウトにはなりません。

 

世界水草レイアウトコンテスト2014 優秀賞(世界ランキング13位)「原生のうねり」
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素材は流用、そういう意味での流木
45センチしかない奥行きに
とんでもない見た目の奥行きを出すため
消失点は水槽の高さ半分以上のところに設定してます。

 

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石と石の隙間にピンセットで綿を詰めてゆきます。
上からソイルを入れますので、ソイルがむやみに流れ落ちないようにします。
水槽の底にはたくさん空洞を作って、新鮮な水が行き渡るようにしておきます。

 

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リアルな作業現場

 

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ステップ3へつづく