失敗に学ぶ その1

顧問のタナカカツキです。

 
部員のみなさまには、コンテストに出品することを強く勧めております。
コンテストに参加することで、作品づくりに緊張感(必要以上の)がでてきますからね。

人の作品もよく見るようになるし、いろんな表現の方法を知ることになる。そしてなにより、自然素材を画材として自在に扱えるようになる最短の道です。

 
コンテストは意識せず、自分らしいレイアウトをして水草水槽ライフ楽しみたい…
そんなの、後でしょ!
 
 
さて、今回から「失敗に学ぶ」と題して、レイアウトのどこがどういけなかったのか、顧問が自身の作品にダメ出しをしながら、具体的に次期作品の対策を講じたいと思います。このスーパーアンダーグラウンドな自傷行為がみなさまのお役に立てれば幸いです。
 
まず、この図案の段階で(志藤さんにも後々ご指摘をうけたのですが)、前景と後景のイメージはできているのだけど、中景のイメージが曖昧ですね。とくに両サイド、それが後々大きく影響します。図案とは別に、組みながら考えるという手もありますが、それは豊富な経験とありあまる素材が必要です、それに私達はデザイン学部なのでガッツリ図案描きましょう!
 
 
図案を元に組んでゆきます。石はすべて奥多摩の河川からお借りしてきました。ゼロ円です。経済的なことを考えるのも大切なことです。すべて金で解決させてはいけません。流木はヤフオクで500円で落札しました。このような樹木に見える枝流木は日本のショップではまず手に入りません。世界へアクセス!インターネットを駆使しましょう。
 
水槽周りのエアパッキンは、水槽に傷をつけたくないという顧問の気持ちの現れです。
土台はまだグラグラなので、石が転倒するキケンがあります。損失の回避、低減をはかるプロセスもスーパー大事です。石の底面には発泡スチロールを敷いて嵩上げしています。
 
 
 
 
 
 
注水。
石のテッペンを揃えています。石の採取のとき、全体が切り立った石よりも、ある面が平らな石のほうが座りがいいので、そのような石を採取したのですが、今回はそれを逆さにして使用しました。つまり前回の作品で使用した石をそのままひっくり返して使用しております。なので、足元がグラグラしているのです。だからエアパッキンを…その話はもういいですね、すき間には小さな石をかまして固定、水草が底床内に根張りすれば安定してきます。
 
 
 
 
 
 
 
立ち上げ初期は養分がソイルから水中に溶け出しまくりなので、できるだけたくさんの水草を植栽したいところです。ここからは見えませんが、石の背面には有茎草をガッツリ植栽しております。それにしても両サイドのブリクサの量が多すぎてますが、稚エビの隠れ家としてとても有効です。植栽したばかりの水草は根も張っていないので、養分を使い切ることが出来ません。したがって、珪藻、油膜でまくりです。この時期特有の風情として楽しみましょう。換水すればよいことです。
 
 
 
 
 
立ち上げから1ヶ月半以上経過しました。中景に石を追加したり、水草を追加植栽したり。図案の段階で中景が具体的にイメージできていないので、あーでもないこーでもないが続きます。
 
前面中央には後ほど白砂を敷くためのスペースを確保しております。L字のアクリルで土留めしています。この方法は前年度から採用。ソイルが前面に押し上がってくるのも防げますが、いかんせん見栄えが最悪です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2ヶ月半以上経過
前面の空いたスペースで成長の遅いコケなどを育成。有茎草は成長が早いので、トリミング差し戻し。後景にソイルを追加したりして少し高さを確保。
 
 
 
 
3ヶ月が経過しようとしております。
レイアウトの確認で枝流木を配置してみました。最初から配置していないのは、メンテナンスがしにくくなるからです。それと、照明の光を遮り、下草の成長の妨げになるといけないからです。
前面の空いたスペースでリシアを育成しております。リシアを使う予定はないですが、空いたスペースは何かを育成しとかなきゃ勿体無い、というモッタイナイ精神の現れです。
ただ、この方法はいつも見栄えがよくありません。
 
 
 
 
下草がバッチリ生え揃いました。白砂(山梨県のとある河川で採取)も敷きました。
水槽ガラス側面をキレイに掃除しないまま白砂をいれてしまったので、見栄えがよくありません。
 
中央の枝流木の先に、モスを巻きつけて育成開始。もうこの枝流木は設置したままにします。背面の有茎草もトリミング、差し戻しで群生感を出します。
 
 
 
仕上げにかかります。下草を刈りこんで、白砂で細流をつくります。
背景の有茎草はラストトリミング。
 
 
 
 
一週間後の撮影に備えて、最終仕上げ、両サイド上部に枝流木追加で、すべてのレイアウト素材が設置されようやく全体の構図がお目見えです。ここで慌てないために図案をガッツリ描いておく必要があるのです。
 
 
 
 
これで完成。
撮影時、画面上部には赤のセロファン、ストロボ使用。色の照明を当てるのは邪道です。
ここは悩みどころでした。赤い光があたることで、本来緑のモスも赤く染まっちゃう。演出過多の減点対象のリスクがありますが、ぐっと印象は立ち上がってきます。
 
 
 
 
ちなみに、赤ストロボなしだと、こんなかんじ。
後景の赤系有茎草が中途半端な色合いになっちゃいますね。
ここらへんもアイデアの段階でイメージできてると良いのですが、経験不足です。
 
 
 
あとは、志藤さんのご指摘、両サイドの中景の中途半端さ。
ごらんのように黒くつぶしちゃってますが、この両サイドの中景に中央のような表情があるとよかったです。ここは大きな失敗。
 
あと、使用水草の種類が多すぎますね。ここも悩ましい部分です。
減点対象新規な印象との引き裂きあい。大きな課題です。
 
魚の群泳も、下方にもほしかったです。
 
水草もヘアーグラスなど使用して、流れを意識したものになればよかったですね。
と、あげればきりがないほど反省する箇所がありますがチャンスは来年もあります!
反省点がたくさんあるという贅沢さよ!
 
次回につづきます。
 
 
 

 

 
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