顧問のタナカカツキです。
前回の続きです。
顧問は日々感じていることですが、この「世界水草レイアウトコンテスト」は
いかに丁寧な事前の準備できるかが問われる「世界水草準備のコンテスト」だと
思っております。
一本の作品を完成させて出品するまでには、相当な時間を注ぎ込まなければなりません。
経済的な自立はもちろん、仲間との情報交換、家族の理解も必要です。
出品するまで長きにわたって持続的に創作意欲を保持しなければならず
少し神経質なくらいマメな自己管理ができ
自然の美しさに心を奪われたまま、客観的な評論もできる方限定の高スキルを要する
つまり「変態」である事が前提となる世界コンテストだと思っております。
少し、言い過ぎました😊
さて、作品の土台を作り始めます。
水草水槽の魅力は、水草を含む「生き物」をしっかり考えながら
自然科学の知識を活かして創作するところにあります。
そのため、ただ素材を自由に配置するだけではなく
土台の部分にはバクテリアが住みやすい環境をととのえる必要があります。
つまり、嫌気性バクテリアが発生しないように
土台には酸素を含んだ空気の層を作ることも大切です。
素材の配置は一度決めたら終わりではなく
何度も手を入れたり、抜き差ししたりしながら
調整します。
空気を包み込むように素材を配置
空いた空間にはバクテリアの住処となる綿を詰めてゆきます。
ガラス水槽の中での作業は非常に慎重に進めなければなりません。
万が一、石を落としてしまえば取り返しのつかないことになります。
所定の位置が決まったら硬化剤でしっかり固定していきます。
制作する上で、私が常に心がけているのは、30分以上連続して作業しないことです。
人間の集中力はそれほど長く続かないため、長時間の作業を細切れにし
短い時間、静かな気持ちで進めることを大事にしています。
手前から見える部分の流木に、直接塗料を塗ってゆきます。
奥に見えてる電化製品は除湿マシーンです。
湿度が高くなる部屋で大変良い働きをしてくれます。
基礎部分が完成しました。
2023年11月11日
9月スタート、イメージ画をつくり
ゼロからここまで来るのに約3ヶ月と10日かかりました。
次回はさらに、ソイルを投入し細かい部分に
入っていきます。
どうぞお楽しみに。