顧問のタナカカツキです。
先日、天野尚氏の写真展「TAKASHI AMANO L PHOTOGRAPHY EXHIBITION」に
行ってきました!
会場はアクセスしやすい大丸東京店。入場無料とは思えないほど濃密で
天野氏の息吹を間近に感じられる素晴らしい空間でした。
開催期間: 2025年6月25日(水)〜 7月15日(火)
会場: 大丸東京店 10F アートギャラリー1・2 ※入場無料
開催時間: 10:00〜20:00 ※最終日17:00閉場
今回の訪問で特に楽しみにしていたのが
天野氏の撮影に同行したADAスタッフの方々によるギャラリートーク!

驚いたことに、水草水槽の話は一切なし!
すべては写真について、そして「現場で何があったか」「天野氏はどう撮影に臨んだか」という
生々しくも情熱的な話ばかり。モニターに映し出される写真とともに語られるエピソードは
まるで私達も一緒に冒険しているかのような臨場感で、天野氏の作品づくりに対する
凄まじいまでのこだわりと情熱がひしひしと伝わってきました。
会場に足を踏み入れると、壁一面に広がる壮大な自然の写真が迎えてくれます。
一枚一枚の写真が持つ情報量と空気感は、まさに圧巻の一言。

その場に立っているかのような錯覚に陥ります。
いくつかの作品に「売約済み」の札。
やはり多くの人が、この唯一無二の世界観に魅了されているのですね。

そして、今回の展示の目玉とも言えるのが
天野氏が実際に愛用していた大判フィルムカメラです。

ウィズナー社(Wisner Company)製
8×20インチ ウルトラ・ラージ・フォーマットの特注フィールドカメラ
その存在感はまさに異次元。スタッフの方のご厚意で
なんとファインダーを覗かせていただくことができました!

このカメラは、約20cm×50cmというとてつもなく巨大なフィルム(シートフィルム)を使う特注品。
象徴的な**赤と黒の蛇腹(ベローズ)**は、天野氏の特注モデルの証だそうです。
現代の最高級デジタルカメラでも再現不可能なほどの情報量と
滑らかな階調を写し撮るために、この巨大で重く
操作も複雑なカメラを世界中の秘境へ運び続けた天野氏。
一枚の写真にかける執念と、自然と真摯に向き合う姿勢そのものが
このカメラに宿っているようでした。
使い込まれて塗装が剥げた三脚の脚。

この無数の傷跡一つひとつが、アマゾンの泥濘や、険しい山道での格闘を物語っているようで
思わず胸が熱くなりました。
写真展の興奮冷めやらぬまま、同じフロアにある「ADAラボ」へ。

百貨店の一角が賑わっております。
ガラスケースに美しく陳列されたアクアリウムツールは、もはや工芸品であり
博物館の展示のよう。

美しく維持されたネイチャーアクアリウムの水槽に囲まれながら
少しだけお買い物。最高の空間です。
その後は仲間と合流し、今日得たインスピレーションを元にレイアウト講義と
水草レイアウト話に花を咲かせました。

これほど勉強熱心な水草レイアウトのチームが他にあるだろうか!
得難い時間!
天野尚氏の写真、哲学、そして彼が創り上げた文化にどっぷりと浸ることができた
本当に濃い一日でした。
この感動は、ぜひ実際に会場で味わっていただきたいです。
会期中に、ぜひ足を運んでみてください!(明日までだぞ!)
TAKASHI AMANO L PHOTOGRAPHY EXHIBITION 天野 尚 大判フィルム写真展

以上でーす!


