タナカカツキ(以下: タ)「もう年の瀬ですよ」
カトウカズヤ(以下: カ)「そうですねー」
タ「コンテストを中心としたこの1年でございました」
カ「結果発表があって2ヶ月たちましたけど」
タ「お互い二桁世界ランキングの目標は達しましたね」
カ「そうですね、おかげさまで」
タ「いや~カトカズがH2半田さんやCAUのチョウさんなんかと同じ壇上に立ってて、もう泣きそうになりましたね(笑)」
カ「あははっは」
タ「ドラマチックでしたね」
カ「もう感動もひとしおでした」
タ「こんなおっさんになって、これほど情熱的に打ち込めるってね(笑)、中二の球技会以来ですよね、放課後残って練習して朝練もしてって感じのね。カトカズは100以内っていう目標でしたよね。そしたらみごと…」
カ「69位です」
タ「日本人ランキングでいうと何位ですか?」
カ「10位です」
タ「10位ですか!去年は何位でしたっけ?」
カ「世界ランキング1205位!(笑)」
タ「トラウマですもんね(笑)」
カ「封筒を開けた時のあのショック…」
タ「次の日、もう一回みたけど(笑)」
カ「もう一回確認したんだけど、1205位(笑)」
タ「駆け抜けた一年でしたね」
カ「そうですね、今みると、当然1205位だった理由もわかりますね。最初わかんなかったですもん」
タ「わかんなかった、このコンテストが何を良しとするのか、200位と100位の差なんかわからなかった」
カ「勉強、学習しましたね」
タ「その学習ってのは、結局、美しい構図とはどういうものかっていう、水草がどうのっていうかは、ある意味、僕たちがやっているデザインの仕事、その土台、基礎を今一度見つめ直して、固めていくような…図らずもそんな事態になりましたね(笑)」
タ「では、来年の目標…」
カ「あ、カツキさんの、今年の総括としては?」
タ「あ、ぼくは、そうですね…、意外だなっておもったのは、前、ブログにも書いたと思うんですけど、安全牌を狙おうと思ったんですよ、最初は(笑)。とにかくいい結果を出したい、数字がほしいぞと!普段仕事でそんなこと思わないんですけど、数字がほしいなんてね(笑)、視聴率とりたいとか、読者を増やしたいとか。でも、この水草コンテストでは、数字がほしい!(笑)なんとか目標の二桁がほしい、そのためには、世界中の審査員からマイナスポイントになるような水景はつくらない、安全牌な水景を目指す。平均点をとる!自分のやりたい表現は…」
カ「おいといて…」
タ「自分の表現ってのはおいといて、とにかくこの世界に、新参者のぼくとしては、頭をさげて、ちゃんとやる、ちゃんと従う」
カ「そうでしたね」
タ「ところがぼくの作品について、天野さんのコメントは…」
カ「ーーー好みの分かれるところだろう。ーーー赤い魚のところですよね」
タ「誰にも好かれるような水景をつくったつもりが、好みの分かれる作品になっちゃった(笑)」
カ「うん」
タ「一番好みの分かれないものを狙ったつもりが、結局、自分の表現がこびりつき、漏れちゃってたんだなあって」
カ「カツキさんの仕事のように、好みの分かれるようなものになっちゃった」
タ「だから、ぼくの来年の目標は、ちゃんと好みの分かれないような作品をつくる!(笑)好みが分かれちゃうのはぼくの弱点なので、これは、仕事にも活かされていくことでしょう」
カ「たしかにねー」
タ「そこをめざします」
カ「また同じようなこと書かれたらおもしろいですけどね」
タ「(笑)」
後編へつづく