顧問のタナカカツキです
水草水槽で使用する、カルシウムやマグネシウムが含まれている石は、水槽内の硬度を上げてしまいます。
使用前には酸処理をします。
長らく水槽内で使用した石も、苔が付着し表面は汚れていますので、酸処理後、ワイヤーブラシや歯ブラシなどで磨いてキレイにします。
酸処理で使用したのは「写真現像停止液」(取扱い注意!)。
写真現像室の懐かしい独特の臭がします。
大小の石、合わせて300個くらいあります。
こういう小さい石の方がレイアウトには重宝します。
ハンマーで叩いて割って小さくしたりもしますが、なかなか手頃な形になってくれないんですよね。
石を磨く。
ゴシゴシゴシ…
ゴシゴシゴシ…
ゴシゴシゴシ…
これは実に地味な作業です。
こんなじじくさい事をするようになるなんて
CGクリエイターだった20年前の私は想像もしない未来です。
誰も教えてくれませんでした。
石を磨くことがこんな陶酔できる世界だったなんて…
誰かに教えられても
20代の私はやらなかっただろうし
年齢を重ねたからこそ、こーゆう広がる感覚世界というものを
楽しむ余裕ができたのかもしれません。
石を磨くって気持ちがいい
時間をかけてゆっくりと磨き上がってゆく
洗い物の食器のようにすぐにキレイになっちゃったりしたら
その醍醐味は味わえません
ゆっくり、何度も同じ作業を繰り返し
そのループにハマって頭は真っ白。
研磨トランス。
これはトランスですな
こーゆーのをやりすぎたら
宇宙と一体化してしまうのでしょう…
水石、愛石、という世界があります
顧問は石の観方など知りませんが
きっと、やりすぎた研磨トランサーのいる世界
できれば、そこには足を踏み入れたくない。
でもわかる。
静かで平和な世界なんだろうなあ〜
(水石はブラシでゴシゴシしたりはしない。採取した石を、長年、雨ざらしにしてなおかつ水をかけては乾かし、それを繰り返すことにより黒く汚れた状態にする。養石という。黒く汚れたことを「時代」といって、「時代がつく」なんて言い方をするらしい。しぶすぎ!)
顧問のサウナ仲間のお父さんが
トップレベルの水石愛好家
踏み入れてはならぬ世界!でも、いつか…
磨き終わった石は次の作品でまた使います
一生、素材を使い回しできるのが、この画材の良いとこです。