顧問のタナカカツキです。
コンテスト用の水草レイアウトは
かなり特殊な技巧の世界です
水草を単に配置して育成するだけでなく
土台となる骨組みに
制作時間のほとんどを費やすのです
石と石を接着したり、流木を削ったり
クラフトの分野、ジオラマ造りに近いことをしています
それがコンテストの作品にとって、望ましい取り組みなのか問題はおいといて
作り手として気づくことがあります
いくらゴリゴリに、濃厚で密な造形を仕込んだとしても
ひとたび水草が生い茂れば
造形そのものの迫力が消えてしまうということ
水草がない状態のほうが、造形的には凄みがあって
かっちょよかったな〜と
これは水草が持つ
やわらげる力が造形の荒々しさや迫力を払拭してしまうのです
ゆえに、骨組みとなる土台は
植物のもつやわらげる力を念頭において造形せねばなりません
骨組みとなる造形は嫌味ったらしいほど作り込んで
ようやく全体のバランスが保たれ
水草と調和するレイアウトが出現するのです

以上、コンテスト用の水草レイアウトの
造形するときの心構えのお話でした〜