世界ランク47位の水草水槽の作り方 その2

こんにちは部員のハヤセです。

 

 

 

 

前回の続きです。
図案を描きます。
私は今回キーワードとして強い流れ 時代や場所の変化 ダイナミズム
を考えていました。
それを踏まえて図案を描いていきます。

 

最初に描いたのが上の図案です。
流れという意味では印象的な図にはなりましたが
目線が散らばったり、ダイナミズムは感じないので線を
塗りつぶしたり消したりして調整したのが下の図案になります。

 

 

 

 

ダイナミックな表現をしようとすると圧迫感が出てしまうので
圧迫感を感じさせると長期維持の可能性で
マイナスになってしまうと思っているのでバランスを見ながら調整していきます。
図案、特にシルエットの部分が固まったので実際に組んでいきます。

 

軽石を積んでかさあげと土壌の通水性を作ってあげます。

 

 

 

 

今回はいつものように先に石を積まずに
メインの流木を先に配置します。

 

 

 

 

 

流木の角度を繊細に調整し角度が決まったら
流木を固定するように石を積んでいきます。

 

 

 

 

 

石一つの角度でレイアウトの絵のバランスが崩れるので
配置しては離れて確認という作業を繰り返しています。

 

地道にコツコツと夜遅くまで学校に残って制作していた時もありました。

 

 

 

 

ちょっとしたテクニック。
私は普段から手前2cmは絶対開けてレイアウトを作成しています。

 

そうすることで手入れが圧倒的にしやすくなります。

 

 

 

 

プロレイザーやスポンジが入る隙間を開けて管理することで
撮影した時のガラスの透明感をグッとあげることができます。

 

長期維持の可能性も評価される部分だと思っています。
あと大きな影の部分は水槽の半分より前で制作することがコツです。

 

 

 

 

後ろを大きくスペースを開けておかないと
後景の遠近感やディティール部分が表現しづらくなります。
↓ダメな例(去年の作品)

 

植栽してしまうと素材は動かせないので

・前面2cm開けているか
・影の大部分は半分より前で組めているか
・素材が動かないか
・ソイルが漏れてきそうな場所がないか

を確認しましょう。

 

 

 

 

全体のバランスが決まったら
ディティールと植栽イメージを固めます。

 

今回は目線の流れと遠近感を表現するために
後景の色が赤から黄色に、大きい葉っぱから小さい葉っぱの水草
変わっていくよう植栽しています。

 

 

 

 

また、前景、中景部分は陰生水草をメインで使用しており
前から後ろにつれて明るくなっていくような植栽をしています。

白黒にして見るとわかりやすいです。

 

 

 

 

今回は以上です。

 

 

 

 

次回は植栽に入ります!