顧問のタナカカツキです。
次回作のため、長らく維持管理してきた
今年度の作品をリセットしていきます。
約10ヶ月経ち、水の状態も非常に良かったのですが
断腸の思いで解体することにしました。
ガラス水槽から重い石を取り出すには
慎重さが求められます。
集中力は持続しないため、毎日少しずつ
20分を何セットか繰り返しながら
徐々に解体を進めています。
勢いよく、ガバ!
素材を取り出してみると
どんなものが使われていたのかがよくわかります。
素材のほとんどは見えない部分の土台に使われており
大量の石や流木が使われていたことに
自分でも驚かされます。
一つ一つの素材を取り出し、丁寧に磨いていきます。
石や流木には硬化剤などが付着しているため
ニッパーで剥がしたりブラシでこすったりして
元の美しい素材の状態に戻します。
まだ生体もいますので、環境の大きな変化を避けるため
毎日、少しづつ、取り出しながら進めます。
コットンはコットン、ソイルはソイル
石も種類ごとに分けて、次回使いやすいように整理整頓も同時に行います。
石や流木をきれいに磨く瞬間はとても楽しく
浄化に似た感覚があります。
リセット作業は大変というより
むしろ楽しいもので、毎日少しずつ空間が
美しくなっていく様子は
精神的にも非常に良い影響を与えてくれます。
骨の折れる作業ではありますが、リセットする楽しさがあるのです。
リセットすると心が晴れやかになり
私たちはこの感覚を「リセットトランス」
略して「リセトラ」と呼んでいます。
作業はつづく

次回!「2024の作品リセット 後編」