顧問のタナカカツキです。
6回のステップに分けてお届けいたしました「世界ランク8位の水草水槽のつくり方」
今回が最終回です。
入れる魚は
テトラ・オーロです。
一見、地味な色合いですが、背びれと尻びれが長く優雅です。
黒目も大きい 。
200匹! ここで大きな散財!
賞金をとるから大丈夫!自分を追い込みます。
テトラ・オーロにした理由 とにかく小ぶりであること、大きくならない、最小の部類のテトラです。
水景を広くみせるためには魚は小さく!
水景に施された色彩はもう他の色を必要としないくらい出来上がっています。
銀プラチナのテトラ・オーロは色彩バランスを壊すことはないから無難です。
テトラ・オーロは物陰に隠れてしまうシャイな性格らしく
50匹程度が画面に見えてればいいかなあと考えて、多めの200匹。
限られた水槽サイズにどれだけ広大な景を拡げれるか。
「拡がり」のテクニックをいかに駆使するか、近年のコンテストの動向です。
横への拡がり、手前から奥への拡がり。
上位ランクの作品は、この拡がりが執拗に作りこまれております。
近年、画面中央に白砂で細流をつくったりするのも、ジオラマ化も すべてこの拡がりを表現するために登場したテクニックです。
広がりを表現したものばかり。
だれもがみんな同じ方向をむいたような創作はもうやめにしたい。
この拡がりコンテストに終止符を打つべく、アホほど分かりやすい遠近法を用いて、世界で最も水槽内に遠近法が用いられた作品にする。
それが今回のコンセプトです。
まるで広角レンズで撮影したかのようにみえるレイアウト。
同じ種類の水草を子株から大きく成長したものまで、様々なサイズを用意しておきました
大きなものは近くに、小さなものは遠景に使い分けて植栽します。
おおよそこんなかんじで完成です。
オレンジやレッドのミリオフィラムの色が出ておりません が、撮影時はしかるべきライトで撮影しますので、水草の色はもっと鮮明に表現されるでしょう。
撮影本番を控えた水槽、動画も貼っておきます。
創作過程
コンテスト主催メーカー、スタッフさま、世界の審査員のみなさま
ありがとうございました。
撮影 池田晶紀
ここまで読んでくれた読者のみなさまにもありがとうございます
来年も楽しみましょう〜!